2015/09/14 19:54

昨日紹介した記事よりも、本日紹介する記事をさがしていたのですが、ようやく、見つけ出しました。

これは、IRBの120ゲームとスーパーラグビー204ゲーム(2003.2006)の分析をしたものです。
面白い結果が出ていました。

IRBのゲームには、勝ちチームと負けチームの間には、有意な違いがある項目は見られませんでしたが、スーパーラグビーには、いくつかの項目で相関が高いものがありました。

最も相関が高いものは、ポゼッションキックと呼ばれるものでした。日本では、単純にノータッチキックのことです。キックチェイスが悪く、そのままトライを奪われると、キックが悪いと思われがちですが、有効なキックを使うことが、スーパーラグビーでは勝ちチームと負けチームでは、有意な差があったことが明らかになりました。(2003.2006データです)

2015年のチャンピオンチーム、ハイランダースは、特段にキック回数が多かったことが、明らかになっております。未だに、このデータが生きているのかと思うのと、NZのボールを動かすスタンスとは、裏腹に実は、しっかりしたキック戦術も取り入れていることに、驚きです。

NZのもう一人のフルバック、ダグより、キック力が劣るとベン・スミスのことを思っておりましたが、考え方を改めないといけませんね。

また、エディージョーンズ日本代表監督は、当初、世界一のフィットネスを用いて闘うということを掲げていましたが、いつからかいわなくなったように思います。(いっているのか、いないのか勉強不足ですいません)ただ、フルバックにキック力のあるプレイヤーが存在し、上手くキックを使うことが出来るようになってから、ジャパンの戦い方も少しはよくなったように思います。

キックの重要性についてでした。

原典:Rugby Game-Related Statistics that Discriminate Between Winning and Losing Teams in Irb and Super Twelve Close Games

Luis Vaz