2015/12/27 21:19

「敵と闘え、計画と戦うな」


工業化時代の戦いは、戦いの勢いを重視したので、計画は、変更されずに、動き出した勢いに任せてたたかったそうです。多くのラグビーチームも、今もこの方式を採用しているのではないでしょうか?計画を貫徹することに、美学を見いだそうとしている。それは、計画に固執するあまり、敵との戦いであることを忘れて、精神性に解を求めるという、解決にならない意志決定をしてしまいがちではないでしょうか?

情報化時代における現代ラグビー(スポーツ)では、分析、科学などの発達により、高度な戦略による戦術が生み出され、ゲーム中の意志決定が重要度を増しております。そのため計画は適宜修正・変更をすることをためらってはならず、既存の計画に固執してはならいのではないでしょうか。計画を重要視するあまり、思い通りに行かない場合、機敏な思考、機敏な行動が取れない、しいては、精神的ストレスにより、ミスを繰り返すなど「戦いの主役は人間である」ことを忘れてしまいがちです。

人間の心に焦点充てた、「プレイヤーズファースト」というように、意志決定方法をラグビー界でも導入する必要があるのではないでしょうか。

(参考文献、中村好寿、米軍式意志決定の技術、東洋経済新報社)