2016/01/04 21:52
ラグビーでは、色々な要素が複雑に絡み合ってゲームが構成されております。スクラム、ラック、モール、ラインアウトのようなセットピースと呼ばれるものから、タックル、キック、パスなど個人(インディビジュアル)スキルなど。そして、それらを上手く構成して作戦を立てる戦術などです。近年では、この戦術も進化をしています。
そこで、更に強力な戦術、完膚無きまでに相手を叩きのめす方法として戦力要因の一つとして考えられているのが「意志決定方法」です。
以前は、ディシジョンメイキング、いわゆる意志決定といわれていましたが、外国人コーチも「見て」「判断して」「行動」という状況判断ループを大切にしていました。
情報化革命の衝撃波を受け、ラグビーも分析が進み、ゲーム中ですら分析をし、ゲーム中にフィードバックする時代にあります。今後は、分析的消耗戦方式から、直感的機動戦方式へとラグビー界も変化してきています。そうなれば、ゲーム中コーチではなく、プレイヤー自らが、高速な意志決定を常に行う必要性に迫られる時代に来ています。そうなれば、直感的機動戦方式型のトレーニングを積まなければ、プレイヤーにはなれません。
空軍パイロットが考え、海兵隊が採用した高速意志決定理論をラグビー用に改変した意志決定理論が必要となります。これにより、戦術を高度に使い分け、ゲームを有意にすすめることが出来るようになるでしょう。
以前、ゲームを有意にすすめるには、ボールのポゼッションを高めることと考えた時期もありましたが、ポゼッションラグビーでは、優位性を高められません。意志決定、ではなく、さらにすすめた意志決定方法の構築がより優秀なラグビープレイヤーを育てることになるでしょう。