2016/01/10 19:53

ラグビーでは、主導権、イニシアチブをとることが大事です。

ボールポゼッションではなく、アタック、ディフェンスにおいてもイニシアチブです。
ボールを持って攻め続けることが、有利ではなくなった現代ラグビーにおいて、相手を攻防においてコントロールする必要があります。

AB'Sが連続攻撃は得意ではないと、むしろ苦手だと考えていましたが、最近そうではなく、戦術をインプレイ中にも次々とシフトチェンジし主導権を握り、消耗戦を回避していることに気がつきました。恐らく、最も分析されたチームだと考えられます。そのなかで、対策に次ぐ対策を打たれたなかでも、勝ち続けることはなぜかといえば、イニシアチブ、すなわち主導権をえるために、次から次へと戦術をループしていいるからです。ディフェンスにおいても、システムを段階的に切り替え、守りどころ、取りどころ、とディフェンスしているにもかかわらず、相手を支配しているように、イニシアチブをとっています。
彼らは、分析尽くされ、対策を尽くされたなかから、意志決定法を磨き、高速戦術ループを果たしています。米軍でも注目されている意志決定法を、恐らくコーチングのなかに落とし込み、一歩前を常に進んでいます。なので、倒せそうで、なかなか倒せない。
これをうけ、各国も戦術を使いこなす意志決定法を磨くコーチングが施されるようになるでしょう。
これは、日本のコーチング、指導方法の弱い部分だと言えます。見て、自ら考え判断し、行動する意志決定法は、スキルです。このスキルを鍛えないことには、世界との縮まった距離は遠のくでしょう。
戦術セミナーを開催したい理由の一つです。