2016/01/24 21:39

ようやく、戦術セミナーが3月に開催できそうです。
場所は、大阪体育大学です。部員の皆さんにもお手伝い頂ける運びになりました。
皆さんふるってご参加ください。


ラグビーは、依然オールドスタイルの指示系統でコーチングされることが多いように感じます。近年は、スポーツ分野でもボトムアップ理論など、プレイヤーの考えが入り込む余地も多くなっています。また、「自分たちのやってきたラグビー」とこだわりを持って良しとする風潮も根強いものがあります。自分たちのやってきたラグビーが一本調子のようなものなら、それは、単に計画を重んじるだけで、ラグビーというスコアを競い合う競技としての性質を否定しているようなものと捉えることも出来ます。
軍事関連の書籍には、そのようなスタイルを工業化時代の消耗戦とし、指揮の消失「ロストコマンド」と述べています。現代的な作戦においては、実行段階で立ちゆかなくなってきていると指摘しています。そんな中作戦テンポを高めるために、意志決定方法が開発されてきました。
ラグビーにおいても、様々なものの進歩により、駆け引き、誘導と戦術を駆使して、相手を崩さなければ、イニシアチム(主導権)をもって、先んじて、スコアで上回ることは、難しくなってきております。そのような時代にあって、コーチングを考えたとき、前近代的なコーチングでは、とても通用することは難しく、かりに「自分たちのラグビー」が最後に少しだけ抵抗を加えただけでは残念でなりません。
戦術というものを考えたときには、同時にプレイする人の意志決定というものをも考えなければなりません。そうなれば、コーチング自体を見直さなければなりません。現代ラグビーに通用する、そんな意味からもコーチングの再考、インストール coaching 2.0が必要となります。

今回は、戦術セミナーに特化して、より多くの人に奥深いラグビーの一端をシェアできれば幸いです。
皆さん、持っている知識、力をシェアしましょう!
来るべき2019年とその後のラグビー界のために。

大阪体育大学様のご配慮にあずかり、施設利用と部員の協力を得ることが出来感謝いたします。