2016/06/23 20:05
ラグビーを闘争の倫理までに昇華させた大西氏の書籍によく出てきた言葉として、ボウトというのがありました。当時は、??とあまり頭に入ってきませんでしたが、重要な意味があるのだろうとは感じていました。イギリスが、現在このvoteの真っ最中です。この結果を受けて、世界の流れは変わるかもしれません。
このvoteというのは、「投票権」ということで、民主主義の中で尊いことだといわれています。日本でも参院選が始まり、18歳でもこの投票権が得られることになった重要な選挙、「投票権」となります。スポーツは、民主主義を広めるための装置として広まったともいわれています。日本では、この考え方はあまり一般的ではないようです。特に、欧米では、スポーツクラブは、この投票権をどのように行使するのかということが大きな問題となっています。それは、クラブ員が選挙により会長などを選出するため、自分たちのクラブのあり方が大きく変わるかもしれないと常に、注意を向けているからです。最近では、欧米のスポーツクラブのあり方も、株式会社化やオーナー、M&Aの対象となり様変わりしてきていますが。
日本の社会には、あまりピントこない話しだと思いますが。これは、自身の意志、責任において、何を選択するのかということが身につくということです。学校スポーツなどでは、決して育たない考え方です。しかし、大西氏は、この投票権をラグビーで育った人間が、究極のところで、よき方向へと選択させる可能性があるということを臨んでいます。日本のコーチング、スポーツ社会では、育たない概念を、coaching 2.0の中で、プレイヤー自身が考え、自身の責任において、選択、行動するという概念、思考形態、行動様式を育てられれば、人は育つのではないかと考えております。
coaching 2.0