2016/06/25 13:13

ディフェンスの話しです。

日本のチームは、とかくシャローディフェンスが大好きです。現在は、ラッシュアップなど、常にライン全体を押し上げ、相手のスペースを消し、やりたいことをする前に潰し、ゲインラインから押し込もうとするディフェンスです。エディーイングランドも、このシステムを採用して、オーストラリア戦で成果を出しています。数年前のイングランドも、一定程度の成果を出していました。

さて、色々考えてみたのですが、日本人には欠けていた視点といいますか、概念で現場では、ディフェンスを使い分けていたのですが、概念として整理していなかったように思います。そのため、時に日本チームは、パニックになる時間帯があり、そこから立て直す時間が少し長くかかってしまっていたのでは感じます。そこで、下記の概念を整理しました。

キーーワードは、「再構築」です。英語では、reconstruction(再構築)、rebuild(再建する)という言葉があてはまると思います。
セットピースから、ディフェンスが破られたり、ビックゲインされると、少々パニックになります。セカンドフェーズ以降、状況により、ディフェンスシステムは変更しなければならず、その時意志決定が必要となります。何でもかんでも、「シャローディフェンスで」となると、ディフェンスは、ギャップを多く作り破綻をします。その時、少しの時間稼ぎをする(プロフェッショナルプレイというネガティブなプレイではありません・・・)、ディフェンスシステムを変更することで、ディフェンス再構築が可能となります。オールブラックスなどが一番上手です。「チャンスと思い、大外のスペースにボールを運び、さらに、チャンスが広がるのか!?」と思うと、逆にストロングラインを形成されます。ディフェンスの再構築が、なされた結果です。個々でディフェンスするのは限界ですから、常に周りを連携をしてディフェンスを考えなければなりません。この面からも、タックするスキルは終えるのですが、ディフェンスに繋がるタックルでなければなりませんね。

キーワードを用いると、分かりやすく、ディフェンスシステムをループ、変速しなければならないことがご理解いただけると思います。

図のような、各種のラインの概念が強すぎるので、基本として、応用を考えていくことが、強いディフェンスを作り上げていくことに繋がるでしょう。