2016/07/22 19:29

NZ勢がスーパーラグビーのベスト8に4チーム、ベスト4に4チームという事態も現実味を帯びてきました。
なぜ、強いのか?ラグビーをよく理解していることは確かですが、プレシーズン前、各チームの動画のクリップが流れてきましたが、「今年のNZ勢は、大丈夫かなと心配していました。AUSの方が、かなり充実したドリルを行っていると感じていました」が、見事覆りました。
そこで、一つ大きな日本ラグビー界の弱点とも言える、コーチングメソッドとそこから見える意志決定方法について考察したいと思います。
この弱点を、克服しなければ、現代ラグビーでは、勝つことがますます困難となっていくことが予測されます。

では、前日に挙げた、「見て」「判断して」「行動」というのは、NZのコーチから紹介を受けましたが、さらに、戦術を決めるタクティクスアクションというゲームメーカーが必要となります。ゲームメーカーなので、それほどチームに多く存在する必要がありませんが、必ずいなければ、ゲームのスパイスはききません。
ここでは、「見る」観察することに焦点を当てます。日本のコーチは「ボールを見ろ!」と怒ります。これは、判断を遅らせる「ボールウォッチャー」を育成しています。「見る」「何を観察するか」が重要となります。ボールを見るのは、その一部でしかありません。もっと、他の要因から情報を得なければならず、それらを加味して意志決定する必要があります。ボールを見るだけでは、謝ってポジショニングしてしまいかねません。もっと「観察する」要因を増やさなければなりません。