2017/07/01 14:38

今シーズンは、タックル成功率低下が指摘されています。
なかなか成功率が上がってこない状況です。そこで、なぜかとゲームを見ていると、ある現象が気になりました。
考えると、「分析セミナー」の小柳さんの指摘していたタックル局面についての考察が一つの原因ではないかと考えられるので、ご報告しておきます。
詳しくは、「日本ラグビーを考えるラグビー分析セミナーテキスト」をご参照ください。

タックルにおいては3つの局面があると考えられています。突破できるプレイヤーは、個人の先天的な素質であるとも考えていたようですが、体系化されているとのことでした。
この局面の一番目の、ポストコンタクト局面について考察すると、ボールキャリアーは、コンタクトする前に、ステップを踏んだり、ずらしたり、ウィークショルダーを狙ったり、ハンドオフしたりというスキルを用いています。
これらのスキルをコンタクトする前に使用して、タックル自体を弱いものとしていると考えられます。
タックル局面の一局面のご紹介でした。
ジャガース対キングス戦でも、ジャガースがこのスキルをよく使用していました。そのため、キングスのタックル成功率は、低調であった一つとも考えられます。

考えると、フィジカルで負けているからタックルが悪いとは、短絡的には考えることは、問題の本質を掴みかねます。
アタックに関しても、フィジカルに任せて、直線的にあたり負けないことと考えると、これまた問題の本質を先送りしてしまう可能性があります。

日本で行うスキルトレーニングが気がかりです。
coaching 2.0