2017/09/17 10:55

NZ VS RSAの一戦は、57対0 トライ数8本とワンサイドであったこと、攻撃力のあるRSAがまさかの無得点とは。

RSAは、何もしなかったわけではなく、戦術を変化させていた。
以前より、弱かったチャンネルゼロをせめ、広がるDFラインをブレイクダウンに寄せたり、出足を遅くしようとしたり。
それでも、NZのDFは、ハイプッシャーであった。
ハイプレッシャーだったので、今度は、従来のナチュラルウィークでもあり、出足鋭いDF背後へのショートキックを多用しだしたが、それもちゃんするにすることが出来なかった。

NZは、DF時、さらに露骨にブレイクダウンファイトを避けた!
チョップタックで、倒し、セカンドマンは、何をしたか?というと完全なる離脱!ファイト、ブレイクダウンに参加しなかった。
そのため、激しくスイープしようとしたRSAプレイヤーは、つんのめる、飛び込むような格好になった!
そのブレイクダウンに、時には3人も4人も費やした。数的優位は作ることは不可能となった。
これは、明らかな新展開といえる!

分析セミナーで、宮尾さんが紹介してくれたように、ラインアウトセットピースでプレッシャーをかけまくった。スタッツ上は、14本中9本獲得とあるが、ラインアウトからのアタックは、スムーズにアタックすることが出来なかった。許さなかった!
詳しくは、ラグビー分析セミナーテキストをご参照ください。どのような対策をとっているのかが分かります。

NZは、相変わらず、フェーズを重ねたアタックは上手ではない?得意ではない?と戦術セミナーで紹介したことがありますが、トライをとったのは、NZが攻めきってとったというものは、あまりなく、後半ようやく攻めきって、取れきれず、次のプレイで比較的フェーズが少ない展開で取り切っていた。裏を返せば、あのNZですら、整備されたDFを崩しきれるのは難しい!フェーズは、不容易に重ねなかった。

アタック戦術の考え方も、DFの考え方も考え直さなければならない!?

もう、一年前、半年前、数ヶ月前、数週間前のラグビーの考え方では、通用しなくなるほど、ラグビーの進化ははやい!

はやく適応出来るチーム、追いかけるのではなく、先んじるチームが、勝ち残っていく!?