2017/12/01 20:41
タックルセミナー後に、ラグビー未経験者のラグビースクールコーチに言われたのは、「逆ヘッド」とう言葉すらしならなかったと言うことです。正しいスキルを指導すれば、ない言葉といえばない言葉ですが。まだまだ、ラグビー界には、「逆ヘッド推奨派」もおられるという話も聞きます。
逆ヘッドとは、単純にタックル時に頭の置き所が逆になると言うことです。肩でタックルしますが、肩、顔(頬)、腕でしっかりヒットします。肩であたるため、どちらか一方の肩と言うことになります。通常、ボールキャリアとの位置関係などで、右肩でタックルする方がいい場合などは、右肩で強く力を伝えてタックルします。例えば、タックルされまいとボールキャリアがステップを切り逆方向に行こうとすると、右肩でタックルしようとしたいたので、急に左肩タックルが出来ずに、頭の向きを代えて、頭、肩、腕のタックルをしてしまいます。これが、一つの逆ヘッドタックルと呼ばれるものです。
この場合、「頭を入れるので、強いタックルが出来、止めることが出来る!」という主張があります。そのため、逆ヘッドタックルを推奨するコーチも存在すると言われています。
この場合、頭、首を差し出すので、首から上への危険性が増します。近年の傾向である、頭部へのタックルが厳しく罰せられるとは逆に、逆ヘッドタックルは、みすみす頭部、頸部への強い衝撃にさらすことになるコーチングを推し進めることになります。ラグビー傷害のうち、45%がタックル関連で起こり、そのうちの約67%ぐらいが、脳震盪という報告もあります。(脳震盪の原因が全て逆ヘッドではありません)
海外のコーチは、かなり厳しくこの逆ヘッドスキルに対して懸念します。大切なラグビープレイヤー、仲間を傷害から守りたいからでしょう。
なので、逆ヘッドタックルは、スキルの問題だと捉えています。スキルを身につけると、逆ヘッドタックルから、頭部頸部、脳震盪のリスクから少しでも、プレイヤー、仲間を守ることにつながります。
ラグビー未経験者のコーチにも、しっかり伝えていきましょう。
逆ヘッドは、逆フットにすると解消できます。
今後紹介していければと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=W4DQSASs8zk